Jeffrey Sachs(ジェフリーサックス)の第三章Why Some Countries Fail to Thriveからざっくりとまとめです。
(本件では著作権法に従い、具体的な内容に興味のある方には、直接
書物End of Poverty に目を通して頂くようにお願いしています)
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サックスはRobinson Crusoeの例を使って解説を展開する
世帯個々で見たとき
Q:どうすれば世帯収入は上がるのか
以下、主に世帯が発展する4つの代表例:
- 節約するして、残せたものを有益な物に投資
- 所持している物のいくつかを、有益な他の物に代替
- 技術の向上で農業も改善
- 政府の取り組みにより、農家が資源の増加に成功する
(1.の場合 例: 農作物の消費を抑える→残り物を売り、牛を買う→ミルク、チーズ等の生成が可能に。)
(2の場合 例:自作している農作物より高く売れる農作物にシフトする
(障害:インフラ(環境)が整っていないと出来ない))
etc.
Q:では逆に下げるものは?
- 節約不足
- 交換、代替【specialization/特化】しない
- 技術を学ばない
- 天然資源の減少
- 災害などで不利な生産
- 人口の増加(により、シェアできる分が減っていく)
経済全体で見たとき
経済が停滞したり、悪化する原因は8つのカテゴリーに分けられる
- 貧困そのもの自体の問題
- 自然地理学的問題
- 財政的な問題
- 政府による統治の失敗
- 文化の壁
- 地政学的問題(海外との貿易の問題)
- 革新不足 (市場の大小)
- 民主主義 (人口増大)
貧困層がこの負の連鎖から抜け出すだめの今後の課題:
一度難を乗り越え、ボーダーラインを超えると一気に上昇できるはずだとサックスは主張する。成功すれば、資本資産の増大、特化(specification)の拡大、技術の更なる進歩、そして妊娠出産率の減少が同時に発生する傾向があると言及している。
裕福な国はこの貧困国が裕福になり切るまで多大な投資をする必要はなく、ただ、彼らが、ある種のボーダーラインを超えるまで支援すれば、あとはいくら貧しくても彼ら自身が、自ら発展できるはずだ、とサックスは主張する。
本件は長文すぎるため、後半はかなり省略しました。
こちらの和訳されたものは読んでいないのでお話できませんが、一応書物の方ご紹介しておきます。